介護の仕事を始めるにあたって、「何を持っていけばいいの?」「あると便利なアイテムって何?」と悩む方は多い。施設から支給されるものもあれば、自分で用意しなければならないものも意外と多い。
この記事では、介護職に必要な持ち物を必需品と便利アイテムに分けて一覧で紹介する。新人さんはもちろん、転職で新しい施設に入職する方にも参考になるはずだ。

介護職の必需品リスト
まずは介護の仕事で「ないと困る」必需品から確認していこう。
1. メモ帳とペン
介護職の必需品の中でも特に重要なのがメモ帳。利用者さんの情報、業務手順、先輩からの指示など、覚えることが膨大にある。ポケットに入るコンパクトなサイズで、水に濡れても大丈夫な耐水メモ帳だとさらに安心だ。
ペンは3色ボールペンが便利。黒・赤・青を使い分けて優先度や区分を色分けすると、後で見返しやすい。
2. 室内履き(ナースシューズ)
介護職は立ち仕事が中心。足に合った疲れにくいシューズは必須アイテムだ。選ぶポイントは以下の通り。
- かかとのある滑りにくい靴(スリッパ・サンダルはNG)
- 通気性が良く、長時間履いても蒸れにくいもの
- 脱ぎ履きしやすいデザイン
- 白や紺など清潔感のある色
3. 腕時計(ナースウォッチ)
バイタル測定で脈拍を数えるときなど、秒針付きの時計は必須。ただし、腕時計は利用者さんの肌を傷つけるリスクがあるため、クリップ式のナースウォッチがおすすめ。ポケットやベルトに留めて使える。
4. 印鑑(シャチハタ)
介護記録の確認印や書類の押印に使う。シャチハタタイプだとインクの補充が不要で手間がかからない。
5. エプロン
食事介助や入浴介助で衣服の汚れを防ぐために使用する。施設から支給される場合もあるが、自分用に数枚持っておくと安心だ。防水・撥水加工のあるものが実用的。
6. 使い捨て手袋(グローブ)
排泄介助や清拭など、衛生管理が必要な業務で使用する。施設に備え付けのものを使うのが一般的だが、サイズ(S・M・L)が合っているか確認しておこう。

あると便利なアイテムリスト
必需品に加えて、持っていると仕事がグッと楽になる便利アイテムも紹介しよう。
1. ポケットポーチ(ウエストポーチ)
メモ帳、ペン、印鑑、ナースウォッチ、小型のハサミなどをまとめて持ち歩けるポケットポーチは介護職の強い味方。腰に装着するタイプやエプロンにクリップで留めるタイプがある。両手がフリーになるので、介助しながらでもすぐに必要なものを取り出せる。
2. ペンライト
夜勤時の巡視や、利用者さんの体調確認(瞳孔のチェックなど)に使う。小型のLEDペンライトがあると、暗い居室でも利用者さんを起こさずに様子を確認できる。
3. 先丸ハサミ
包帯やテープを切るとき、衣類のタグを切るときなど、ちょっとした場面で役立つ。先が丸いタイプなら利用者さんの近くで使っても安全だ。
4. ハンドクリーム
手洗い・消毒を頻繁に行うため、手荒れは介護職の悩みの定番。携帯用のハンドクリームをポケットに忍ばせておくと、合間にサッとケアできる。ベタつかず、すぐに浸透するタイプが使いやすい。
5. ウエットティッシュ
利用者さんの手を拭いたり、ちょっとした汚れを拭き取ったりと、さまざまな場面で重宝する。ノンアルコールタイプが肌に優しくておすすめだ。
6. 替えの靴下・インナー
入浴介助や汗をかく業務の後に着替えるための替えがあると快適。特に夏場は1日に何度か着替えることもある。
7. 飲み物(水筒・ペットボトル)
介護職は動きっぱなしの仕事。こまめな水分補給が大切だ。保温・保冷機能のある水筒があると、夏は冷たく冬は温かい飲み物が楽しめる。
8. 小型の消毒スプレーボトル
訪問介護や外出介助の際に、手指を消毒するための携帯用スプレーがあると便利。施設内でもデスクに一つ置いておくと、サッと消毒できる。

施設から支給されることが多いもの
施設によって異なるが、以下のアイテムは施設側で用意されるケースが多い。事前に確認しておくと、無駄な出費を避けられる。
- 制服(ユニフォーム)
- 使い捨て手袋(グローブ)
- マスク
- エプロン(一部施設)
- 名札
- ロッカー・靴箱
訪問介護の場合に追加で必要なもの
訪問介護の場合は、施設勤務とは異なる持ち物が必要になる。
- クリアファイル:利用者さんの記録や報告書を持ち運ぶ際に、汚れや折れから守る
- 携帯電話:緊急連絡や事務所との連絡に使用
- 雨具:自転車やバイクでの移動時に必要
- 名刺:利用者さんやご家族に渡す場合がある
- 移動用バッグ:必要なアイテムを一つにまとめて持ち運べる大きめのバッグ
記録用のクリアファイルは、利用者さんごとに色を分けておくと、訪問先で書類を取り違えにくくなる。
持ち物を選ぶときのポイント
- コンパクトさ:介助中は両手がふさがることが多い。ポケットに入るサイズ感が大切
- 洗いやすさ:汚れることが多いので、洗濯しやすい素材・丸洗いできるものがベスト
- 安全性:利用者さんを傷つけないよう、角が丸い・先が尖っていないものを選ぶ
- 実用性重視:見た目のおしゃれさよりも、使いやすさ・耐久性を優先する
よくある質問(Q&A)
Q. スマホは仕事中に使えますか?
多くの施設では勤務中のスマホ使用は禁止されている。ロッカーに預けるのが一般的。ただし訪問介護では業務連絡用に携帯電話を使うことが多い。業務に関係のないスマホの使用は利用者さんへの失礼にもなるため控えよう。
Q. 持ち物にいくらくらいかかりますか?
必需品だけなら3,000~5,000円程度で揃えられる。ナースシューズが2,000~4,000円、メモ帳・ペン・印鑑で1,000円前後、ナースウォッチが1,000~2,000円程度が目安。便利グッズは必要に応じて少しずつ追加していけばいい。
Q. 先輩におすすめの持ち物を聞くのはアリですか?
むしろ聞くべきだ。施設によって必要なものが異なるため、実際に働いている先輩の意見はとても参考になる。「何かあると便利なグッズはありますか?」と聞くことで、コミュニケーションのきっかけにもなる。
季節ごとに追加したいアイテム
基本の持ち物に加えて、季節に応じた追加アイテムがあるとより快適に働ける。
夏場に追加したいもの
- 冷感タオル・クールタオル:首に巻いて体温を下げる
- 制汗スプレー・制汗シート:汗のベタつきを解消
- 塩分タブレット:自分の熱中症予防にも
- 替えのインナー:汗をかいたら着替えて清潔に
- 日焼け止め:外出介助やデイサービスの送迎時に
冬場に追加したいもの
- カイロ:ポケットに入れておくと手先の冷え対策に
- ハンドクリーム:手荒れが特にひどくなる季節
- リップクリーム:乾燥で唇が荒れやすい
- 防寒インナー:薄手で暖かい機能性インナーがあると快適

持ち物の収納テクニック
介護職は両手を使う場面が多いため、持ち物をコンパクトにまとめる収納術は仕事の効率に直結する。
- ウエストポーチの活用:ペン、メモ帳、印鑑、ナースウォッチをまとめて収納。腰に装着すれば両手がフリーになる
- カラビナ付きキーホルダー:ナースウォッチやペンライトをベルトループに引っかけられる
- ポケットの多いエプロン:介護用の多ポケットエプロンなら、収納力抜群
- 100円ショップの活用:小分けの消毒スプレーボトルやクリアケースなど、コスパの良いアイテムが揃う
道具の配置を決めておくと、慌てたときでも必要なものをすぐに取り出せる。「右ポケットにペン、左ポケットにメモ帳」のように定位置を決める習慣をつけよう。
持ち物を揃えるときの予算の目安
介護職を始めるにあたって、持ち物にどのくらいの費用がかかるか気になる方もいるだろう。目安を紹介する。
- ナースシューズ:2,000~4,000円程度。安すぎるものは疲れやすいため、足に合った中価格帯を選ぶのがおすすめ
- メモ帳+3色ペン:500~1,000円程度
- ナースウォッチ:1,000~2,000円程度。100円ショップでも入手可能だが、精度と耐久性を考えると専用品が安心
- シャチハタ印鑑:500~1,500円程度
- ウエストポーチ:1,000~3,000円程度
- ペンライト:500~1,500円程度
- ハンドクリーム:300~800円程度
全部揃えても5,000~10,000円程度で収まることが多い。最初は必需品だけを購入し、便利アイテムは働き始めてから少しずつ追加していくのが賢い方法だ。施設から支給されるものもあるため、事前に確認してから購入すると無駄がない。
先輩に聞いてみよう
持ち物選びで迷ったら、先輩介護士に「おすすめのアイテムありますか?」と聞いてみるのが一番早い。現場で実際に使っているからこそわかる「本当に役立つグッズ」の情報が得られるし、コミュニケーションのきっかけにもなる。先輩の愛用品を参考にすれば、ハズレを引く確率もぐっと減るはずだ。
まとめ
介護職の持ち物は、メモ帳・ペン・ナースシューズ・ナースウォッチ・印鑑・エプロンが基本の必需品。それに加えて、ポケットポーチやペンライト、ハンドクリームなどの便利アイテムがあると仕事がスムーズになる。
大切なのは、自分の働く環境に合わせて必要なものを厳選すること。最初は必需品だけ揃えて、実際に働きながら「これがあったら便利だな」と感じたものを少しずつ追加していくのがおすすめだ。

参考リンク:介護職の必需品まとめ(日研メディカルケア)
参考リンク:介護職に必要なもの完全ガイド(リニューケア)
参考リンク:介護士の持ち物(MJCケアジョブ)



