「介護職を辞めたいけど、本当に辞めて大丈夫かな」「辞めた後にどんな仕事に就いたの?」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
介護の仕事はやりがいがある反面、身体的・精神的な負担が大きく、給与面でも悩みを抱えやすい職種です。実際に介護職を辞めた方の中には「辞めてよかった」と感じている方が多く、新たなキャリアで充実した日々を送っています。

この記事では、介護職を辞めてよかったという方の体験談や退職理由、辞めた後のキャリアパスを紹介していきます。辞めるか続けるかの判断材料として活用してください。
介護職を辞めた主な理由とは
介護職を辞める方の理由はさまざまですが、特に多い理由を見ていきましょう。
職場の人間関係
介護職が転職した理由として最も多いのが「職場の人間関係が悪かった」で約30%を占めています。介護の現場はチームワークが求められる仕事だからこそ、人間関係のストレスが大きくなりやすいのです。先輩スタッフからの厳しい指導や、派閥のようなグループに悩む方も少なくありません。
身体的な負担
腰痛やぎっくり腰など、身体への負担が原因で辞めるケースも非常に多いです。入浴介助や移乗介助、体位変換といった身体介護は腰への負担が大きく、長く続けるうちに慢性的な腰痛に悩まされる方もいます。
給与の低さ
手取り20万円前後で夜勤や休日出勤をこなしている方も多く、「仕事の大変さに給料が見合っていない」と感じることが退職のきっかけになります。処遇改善加算の制度はあるものの、それでも他業種と比べて給与水準が低いと感じる方は多いです。
精神的なストレス
認知症の利用者からの暴言・暴力や、ご家族からのクレーム対応、看取りケアの心理的負担など、精神的なストレス要因が多いのも介護職の特徴です。連続して休暇を取りにくい勤務体系のため、疲れが蓄積しやすいという声もあります。
退職理由は一つだけでなく、複数の理由が重なって「もう限界」と感じるケースがほとんどです。自分が何に一番ストレスを感じているのかを整理すると、辞めるべきか続けるべきかの判断がしやすくなります。
介護職を辞めてよかったと感じるポイント
実際に介護職を辞めた方が「辞めてよかった」と感じた主なポイントを紹介します。
身体の負担から解放された
介護の現場を離れたことで、慢性的な腰痛や肩こりが改善したという方は多いです。「毎朝起きるときの腰の痛みがなくなった」「整骨院に通う頻度が減った」といった声が聞かれます。
収入がアップした
異業種に転職したことで収入が上がったという体験談も多いです。介護職で培ったコミュニケーション力や忍耐力は他業種でも高く評価されることがあり、前職の経験を買ってもらえるケースもあります。
規則正しい生活が送れるようになった
夜勤がなくなったことで生活リズムが整い、睡眠の質が向上したという方も少なくありません。「家族と同じ時間に食事ができるようになった」「土日が休みになって子どもの行事に参加できるようになった」といった生活面のメリットを感じる方が多いです。
精神的に楽になった
利用者の看取りや認知症ケアによる精神的なプレッシャーから解放され、「心が軽くなった」と感じる方もいます。常に命を預かっている緊張感から離れることで、気持ちにゆとりが生まれたという声があります。

介護職を辞めて後悔した人の声
一方で、辞めたことを後悔しているケースもゼロではありません。バランスの取れた判断をするために、後悔した方の声も見ておきましょう。
やりがいを失った
介護の仕事は大変な分、利用者さんから「ありがとう」と言われる瞬間に大きなやりがいを感じるものです。異業種に転職したあと、「前の仕事のほうが人の役に立っている実感があった」と感じる方もいます。
転職先が合わなかった
十分な準備をせずに勢いで辞めてしまうと、転職先でも不満を感じる可能性があります。辞める前に「何が嫌なのか」「次はどんな仕事がしたいのか」を明確にすることが、後悔しない退職のカギです。
収入が下がった
介護業界は夜勤手当や処遇改善加算などで手当が充実している場合もあり、未経験の異業種に転職すると一時的に収入が下がるケースもあります。事前に転職先の給与条件をしっかり確認しておくことが大切です。
衝動的に辞めてしまうと後悔しやすくなります。退職を決める前に、退職後のプランをある程度立てておくことをおすすめします。
介護職を辞めた後の転職先として人気の職種
介護職を辞めた方がその後にどんな仕事に就いているのか、人気の転職先を紹介します。
医療事務
介護の現場で身につけた医療・福祉の知識やコミュニケーション力が活かせる職種です。デスクワーク中心なので体力的な負担が少なく、介護職からの転職先として人気が高いです。
事務職・一般事務
体力面の心配が少なく、土日休みの職場が多いのが魅力です。介護現場でパソコンを使った記録業務の経験があれば、事務系の仕事でもスムーズに馴染めることがあります。
営業職
特に福祉用具や介護機器、医療機器関連の営業は、介護現場の経験が大きな強みになります。現場で使っていた用具のメリット・デメリットを肌感覚で理解しているため、説得力のある提案ができます。
保育士・児童福祉
介護職で培った対人援助スキルは、保育や児童福祉の分野でも活用できます。介護福祉士の資格があれば、保育士試験の一部科目が免除されるケースもあります。
介護職員初任者研修の講師
介護の経験を活かして、これから介護職を目指す方を教える立場になるという選択肢もあります。現場のリアルな経験を伝えられるため、受講生からの信頼も得やすいです。
Webライター
介護現場で得た一次情報は、Webメディアの記事執筆で大きな強みになります。介護系の記事は需要が高く、専門知識を持つライターは重宝されます。在宅で働けるため、ライフスタイルの自由度も高い仕事です。

介護職を辞める前にやっておくべきこと
後悔しない退職のために、辞める前に準備しておきたいことをまとめます。
退職理由を整理する
「何が嫌なのか」「他の施設に転職すれば解決するのか、それとも介護業界を離れたいのか」を明確にしましょう。人間関係が原因なら、施設を変えるだけで解決する場合もあります。
転職先の目星をつけておく
辞めてから探すのではなく、在職中に転職活動を始めるのがおすすめです。収入が途切れる不安を感じずに、じっくりと希望に合う職場を探せます。
資格やスキルを棚卸しする
介護福祉士、実務者研修、初任者研修などの資格はもちろん、「コミュニケーション力」「チームワーク」「忍耐力」「臨機応変な対応力」といったポータブルスキルも整理しておきましょう。転職活動でアピールポイントになります。
有給休暇を消化する
退職前に残っている有給休暇は消化する権利があります。転職活動の準備やリフレッシュの時間に充てましょう。
Q&A:介護職を辞めることに関するよくある質問
Q. 介護職を辞めたら、もう介護には戻れない?
いいえ、戻れます。介護業界は慢性的に人手不足のため、一度辞めて他業種を経験した後に復帰する方は珍しくありません。ブランクがあっても研修を受けて復帰できる施設が多いです。
Q. 人手不足の施設を辞めるのは無責任?
そう感じる必要はありません。退職は法律で認められた権利であり、人手不足は個人ではなく施設側が解決すべき課題です。自分の心身を犠牲にして無理に働き続ける必要はないです。
Q. 辞めた後、すぐに転職できる?
介護職の経験者はコミュニケーション力や忍耐力が評価されやすく、異業種でも転職できる可能性は十分にあります。ただし、未経験の業界への転職はスムーズにいかないこともあるため、在職中に準備を進めておくのが安心です。
Q. 何歳くらいまでなら異業種への転職は可能?
年齢が上がるほど選択肢は狭まる傾向がありますが、20〜30代なら幅広い業種に転職できます。40代以降でも、介護の専門知識を活かせる周辺業界(福祉用具・介護人材サービスなど)への転職は十分に可能です。

まとめ:介護職を辞めてよかったと思えるかは準備次第
介護職を辞めてよかったと感じている方は確かに多いですが、それはしっかりと準備をして次のキャリアを見据えた上で退職しているからです。
最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- 退職理由で最も多いのは人間関係、次いで身体的負担と給与の低さ
- 辞めてよかった理由は「身体の負担軽減」「収入アップ」「規則正しい生活」など
- 在職中に転職活動を始めて、収入が途切れないようにするのがベスト
- 介護経験は異業種でも活かせるスキルが多い
- 衝動的に辞めず、退職後のプランを立ててから行動する
介護職を辞めるかどうかは人生の大きな決断です。でも、「辞めたらもう終わり」ではなく、新しいスタートのきっかけにもなります。自分の心と体の声に耳を傾けながら、後悔しない選択をしてください。
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