「介護のパートって時給はどのくらい?“」「どんな施設で働くのがおすすめ?」と気になっている方に向けて、介護パートの最新情報をまとめた。
介護パートの時給は施設の種類や地域によって差があるが、全国平均で約1,000円〜1,300円程度が相場だ。訪問介護の場合はさらに高く、1,290円前後まで上がる傾向がある。

この記事では、介護パートの時給相場を施設別・地域別に紹介し、おすすめの働き方や施設選びのコツを解説する。
介護パートの時給相場を施設別に比較
介護パートの時給は、勤務する施設の種類によって異なる。以下は一般的な目安だ。
| 施設の種類 | 時給の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 訪問介護 | 約1,200円〜1,500円 | 1対1のケアで、初任者研修以上の資格が求められることが多い |
| 特別養護老人ホーム | 約1,050円〜1,300円 | 身体介護が中心。夜勤手当がつく場合も |
| 介護老人保健施設 | 約1,050円〜1,300円 | リハビリ中心の施設。多職種連携が特徴 |
| 有料老人ホーム | 約1,050円〜1,300円 | 民間施設で接遇スキルも求められる |
| デイサービス | 約1,000円〜1,200円 | 日勤のみ・日曜休みの施設が多い |
| グループホーム | 約1,000円〜1,200円 | 少人数制で利用者との距離が近い |
訪問介護の時給が最も高い理由は、1対1で利用者のケアを行うため、より高いスキルと責任が求められるからだ。初任者研修以上の資格保有が条件になるケースが多い。
- 訪問介護は時給が高いが、初任者研修以上の資格が必要なことが多い
- デイサービスは日勤のみで、パートの方にとって働きやすい環境
- 資格を取得すると資格手当がつき、実質時給がアップする
介護パートの時給を上げる方法
資格を取得する
介護の資格を取得すると、多くの施設で資格手当が時給に上乗せされる。上乗せ額の目安は以下の通り。
- 初任者研修:時給+30円〜100円程度
- 実務者研修:時給+50円〜150円程度
- 介護福祉士:時給+100円〜200円程度
夜勤のあるシフトに入る
パートでも夜勤シフトに対応できれば、1回あたり5,000円〜8,000円の夜勤手当がつく。月に数回夜勤に入るだけでも、月収で2万円〜4万円程度のアップが見込める。
処遇改善加算のある施設を選ぶ
処遇改善加算を取得している施設では、パートにも処遇改善手当が支給されるケースがある。求人情報で処遇改善加算の有無を確認するのがおすすめだ。

パートにおすすめの介護施設の選び方
ライフスタイルに合わせて選ぶ
| 希望する働き方 | おすすめの施設 |
|---|---|
| 日勤のみで働きたい | デイサービス・訪問介護 |
| 土日休みが欲しい | デイサービス(日曜休みが多い) |
| 短時間で働きたい | 訪問介護(1回1〜2時間の訪問も可) |
| しっかり稼ぎたい | 特養・有料老人ホーム(夜勤ありシフト) |
| 扶養内で働きたい | デイサービス・グループホーム(週3日程度) |
通勤のしやすさで選ぶ
パートは正社員に比べて時給が低い分、交通費の支給上限が設定されている場合がある。自宅から近い施設を選ぶことで、交通費の負担を減らしつつ通勤ストレスも軽減できる。
研修制度が整っている施設を選ぶ
未経験からパートを始める場合は、研修やOJTが充実している施設を選ぶのがおすすめだ。大手法人や社会福祉法人は研修制度が整っていることが多い。

介護パートの一日の流れ(デイサービスの場合)
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 8:30 | 出勤・準備 |
| 9:00 | 利用者のお迎え(送迎補助)・バイタルチェック |
| 10:00 | 入浴介助 |
| 11:30 | 昼食の準備・食事介助 |
| 13:00 | レクリエーション・体操 |
| 14:30 | おやつの提供 |
| 15:30 | 利用者のお見送り(送迎補助) |
| 16:00 | 片付け・記録・退勤 |
デイサービスのパートは日勤のみ・土日休みのケースが多いため、子育て中の方や家庭と両立したい方に人気がある。
介護パートのメリット・デメリット
メリット
- シフトの融通が利きやすい:週2〜3日、短時間勤務など、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能
- 未経験・無資格でも始められる:多くの施設で未経験OKのパート求人を出している
- 正社員登用の道がある:パートから正社員になるルートが確立されている施設が多い
- 社会貢献の実感が得やすい:利用者やそのご家族から直接感謝される機会が多い
- 資格取得を目指しやすい:働きながら初任者研修や実務者研修を受講できる環境が整っている
デメリット
- 時給が他業種より低めの場合がある:地域や施設によっては最低賃金に近い時給のケースも
- 体力的な負担がある:入浴介助や移乗介助など、身体を使う業務がある
- ボーナスがないケースが多い:パートは月給制の正社員に比べてボーナスがつかない場合が多い
- 人手不足の影響を受けやすい:急な欠勤時にシフト変更を求められることがある

介護パートの地域別時給相場
介護パートの時給は地域によっても差がある。以下は一般的な目安だ。
| 地域 | 時給の目安 |
|---|---|
| 東京都 | 約1,200円〜1,500円 |
| 大阪府 | 約1,100円〜1,400円 |
| 愛知県 | 約1,100円〜1,350円 |
| 福岡県 | 約1,000円〜1,250円 |
| 地方都市 | 約950円〜1,200円 |
都市部は地域手当や物価調整の影響で時給が高い傾向にある。ただし生活費も高いため、実質的な手取りで考えると地方との差は縮まるケースもある。
扶養内で介護パートをする場合のポイント
「扶養内で働きたい」という方は、以下の年収の壁を意識してシフトを調整する必要がある。
- 103万円の壁:所得税がかからない上限(配偶者控除が適用される)
- 106万円の壁:従業員51人以上の企業で社会保険加入が必要になる(2024年10月から適用拡大。週20時間以上・月額賃金8.8万円以上など)
- 130万円の壁:社会保険の扶養から外れる上限
扶養内で働く場合、月額の収入を8万円〜10万円程度に抑えるのが一般的だ。時給1,100円で週3日・1日5時間程度の勤務だと、月収は約7万円〜8万円となり、年収103万円以内に収まる計算になる。
社会保険の加入条件は法改正によって変わる可能性がある。最新の情報は日本年金機構のウェブサイトや勤務先の担当者に確認してほしい。
介護パートで働く際の注意点
- 扶養内の収入管理:年収103万円・130万円の壁を意識したシフト管理が必要
- 身体的な負担への備え:腰痛予防のためのボディメカニクスを意識する
- 人間関係:パートでも職場の一員としてチームワークが求められる
- シフトの融通:急な欠勤が出た場合に交代を求められることがある
扶養内で働きたい場合は、面接時にシフトの希望をしっかり伝えておくことが大切だ。「週何日・何時間まで」と明確に伝えておくと、入職後のトラブルを防げる。
よくある質問(Q&A)
Q. 介護パートは無資格・未経験でも働ける?
働ける。多くの施設では無資格・未経験OKのパート求人を出している。ただし訪問介護は初任者研修以上の資格が求められるケースが多いため、応募前に確認してほしい。
Q. 介護パートから正社員になれる?
なれる。パートから正社員への登用制度を設けている施設は多い。まずはパートで現場を経験し、自分に合っていると感じたら正社員を目指すというルートは、介護業界ではよくあるキャリアパスだ。
Q. 週何日から働ける?
施設によるが、週2〜3日からOKの求人も多い。特にデイサービスや訪問介護は、短時間・少日数の勤務に対応しやすい傾向がある。
介護パートの面接で聞かれること
介護パートの面接では、以下のような質問をされることが多い。事前に準備しておくと安心だ。
- 「なぜ介護の仕事をしようと思ったのですか?」:志望動機。「人の役に立ちたい」「祖父母の介護をきっかけに興味を持った」など、自分の言葉で伝えられるようにしておこう
- 「週何日、何時間働けますか?」:希望のシフトを明確に伝えることが大切。「週3日・1日5時間」など具体的に答えよう
- 「身体介護に抵抗はありませんか?」:入浴介助や排泄介助が含まれることを理解していることを伝えよう
- 「夜勤は可能ですか?」:不可能な場合は正直に伝えて問題ない。日勤のみOKの求人も多い
- 「体力に自信はありますか?」:介護の仕事には体力が必要だが、ボディメカニクスを活用すれば負担は軽減できる

介護パートを始めるまでの流れ
- 求人サイトで情報収集:介護専門の求人サイトで、希望条件に合う求人を探す
- 施設見学を申し込む:気になる施設があれば見学を依頼し、雰囲気や働いているスタッフの様子を確認する
- 応募・面接:履歴書を準備して応募。面接では希望のシフトや働ける日数を明確に伝える
- 入職・研修:入職後はOJT(実地研修)で業務を学ぶ。最初は先輩スタッフが付いて指導してくれるケースがほとんどだ
- 業務に慣れてきたら資格取得を検討:初任者研修や実務者研修の取得を目指すことで、キャリアアップと時給アップにつながる
まとめ
介護パートの時給相場は全国平均で約1,000円〜1,300円で、訪問介護が最も高い水準にある。資格を取得すると資格手当が加算されるため、初任者研修から取得を目指すのがおすすめだ。
施設選びは、自分のライフスタイルや希望する働き方に合わせて選ぶのがポイント。日勤のみがいいならデイサービス、しっかり稼ぎたいなら特養や有料老人ホームの夜勤ありシフトが向いている。
まずは気になる施設の見学や求人のチェックから始めてみてほしい。

参考リンク:


