介護業界でパートとして働くことに興味はあるけれど、「時給はどのくらい?」「どんな施設が働きやすい?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
介護職のパートは、フルタイムで働けない方でも自分のペースで介護の仕事に携われる、柔軟性の高い働き方です。育児や家族の介護と両立したい方、Wワークを考えている方にとって、非常に魅力的な選択肢といえます。
この記事では、介護パートの時給相場やメリット・デメリット、おすすめの職場について詳しく解説します。

介護パートの時給相場はどのくらい?
介護パートを検討するうえで、まず気になるのが時給の相場です。厚生労働省の令和6年度介護従事者処遇状況等調査によると、介護職パートの全国平均時給は約1,220円です。
ただし、地域によって差があり、都市部では高い水準となっています。
- 東京都:平均時給 約1,483円(最低賃金1,226円を大きく上回る)
- 神奈川県・大阪府:平均時給 約1,300〜1,400円
- 地方エリア:平均時給 約1,050〜1,150円
施設の種類によっても時給に差が出ます。デイサービスで働く介護職員の場合、常勤で約1,380円、非常勤で約1,331円が平均的な水準です。
また、介護福祉士などの資格を持っていると資格手当が加算されることが多く、無資格の方と比べて100〜200円ほど時給がアップするケースも珍しくありません。

介護パートで働くメリット
介護職をパートで始めることには、正社員にはない多くのメリットがあります。
シフトの融通がきく
パート勤務では、勤務日数や勤務時間を相談しやすいのが大きな特長です。週3日だけ、午前中だけといった働き方も可能な施設が多く、育児中の方やWワークの方にぴったりです。
未経験・無資格でも始めやすい
介護業界は慢性的な人手不足が続いているため、パート求人では未経験・無資格OKの募集が数多くあります。働きながら実務経験を積み、介護職員初任者研修などの資格取得を目指すことも可能です。
扶養内で働ける
年収を103万円や130万円以内に抑えたい方にとって、パートは勤務時間を調整しやすい雇用形態です。扶養の範囲内で介護の仕事に携われるため、家計の補助として始める方も多くいらっしゃいます。
人間関係のストレスが比較的少ない
フルタイムの正社員と比べると、勤務時間が短いぶん、職場の人間関係に深入りしすぎずに済むという声もあります。適度な距離感を保ちながら働ける点は、精神的な負担の軽減につながります。
- 勤務日数・時間を柔軟に調整できる
- 未経験・無資格から挑戦しやすい
- 扶養内に収めやすい
- ライフスタイルに合わせた働き方が可能
介護パートで働くデメリットと注意点
メリットの多いパート勤務ですが、知っておくべきデメリットや注意点もあります。
収入面の不安定さ
パートは時給制のため、祝日が多い月やシフトが減った月は収入が下がります。正社員のようにボーナスや昇給が保障されているわけではないため、安定収入を求める方には注意が必要です。
福利厚生の差
正社員と比べて、住宅手当や退職金制度などの福利厚生が受けられないケースがあります。ただし、週20時間以上勤務する場合は社会保険に加入できるため、一定の保障は得られます。
キャリアアップに時間がかかる
パートのまま働き続けると、役職に就く機会が限られることがあります。将来的にキャリアアップを目指す場合は、正社員への転換制度がある施設を選ぶと安心です。
求人に「週1日〜OK」と書かれていても、実際にはもう少し出勤が必要な場合もあります。面接時に実態を確認しましょう。
介護パートにおすすめの職場
パートとして働くなら、施設の種類選びが重要です。ここでは、パート勤務と相性のよい職場を紹介します。
デイサービス(通所介護)
デイサービスは日勤のみで夜勤がなく、土日が休みの施設も多いため、パートとの相性が抜群です。レクリエーションや食事介助が中心で、身体的な負担も比較的少なめです。
訪問介護
訪問介護は1回あたりの業務時間が決まっているため、自分のスケジュールに合わせて仕事量を調整しやすいのが特長です。「午前中だけ」「週2日だけ」といった柔軟な働き方がしやすい職場といえます。
グループホーム
少人数制のグループホームは、利用者一人ひとりとじっくり関われる環境です。パートでも日勤帯のみのシフトを組みやすく、アットホームな雰囲気の中で働けます。
有料老人ホーム
有料老人ホームは施設によっては日勤パートを積極的に募集しています。設備が整った環境で働けるため、介護初心者でも安心して業務に取り組めるでしょう。

介護パートの求人を探すときのポイント
パートとして介護の仕事を始めるなら、求人選びの段階で確認しておきたいポイントがあります。
勤務条件を細かくチェック
「週何日から」「何時間から」といった勤務条件は、求人票だけでなく面接でも改めて確認しましょう。求人票に書かれている条件と実態が異なる場合もあるため、慎重に見極めることが大切です。
資格取得支援制度の有無
パートでも資格取得費用を補助してくれる施設があります。介護職員初任者研修や実務者研修の受講料を全額負担してくれる事業所もあるため、求人選びの際にチェックしてみてください。
正社員登用制度の有無
将来的にフルタイムで働きたいと考えている方は、正社員登用制度のある施設を選ぶのがおすすめです。パートから正社員へステップアップできる道が用意されていると、長期的なキャリア形成にもつながります。
通勤のしやすさ
パート勤務では時間単位で働くため、通勤時間が長いと効率が悪くなりがちです。自宅から近い施設や、公共交通機関でアクセスしやすい立地の求人を優先的に探しましょう。
介護パートで時給を上げるコツ
パートでも工夫次第で時給アップが可能です。ここでは、時給を上げるための具体的な方法を紹介します。
介護系の資格を取得する
介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士と段階的に資格を取得することで、資格手当として時給が50〜200円程度アップするケースが多くあります。
特に介護福祉士を取得すると、パートでも時給1,300〜1,500円以上を狙える職場が増えます。
夜勤を組み合わせる
家庭の事情が許すのであれば、月に数回の夜勤を入れることで夜勤手当が加算されます。夜勤1回あたり5,000〜8,000円程度の手当がつく施設が一般的です。
長く同じ施設で働く
同じ施設で長期間勤務すると、パートでも昇給のチャンスがあります。経験年数に応じた時給アップ制度を設けている施設も増えているため、焦らず着実に経験を積むのも一つの方法です。
処遇改善加算のある施設を選ぶ
処遇改善加算を取得している施設では、パート職員にも一時金や手当が支給されることがあります。厚生労働省の処遇改善加算に関するページで制度の詳細を確認できます。
介護パートに向いている人の特徴
介護パートで無理なく長く働ける方には、共通する特徴があります。
- 育児や家族の介護と仕事を両立したい方
- Wワークで収入を増やしたい方
- 介護業界に興味があり、まずは短時間から始めたい方
- 扶養の範囲内で働きたい方
- 体力面が心配で、フルタイムに不安がある方
逆に、安定した月収を重視する方や、すぐにキャリアアップを目指したい方は、正社員での転職も併せて検討するのがよいでしょう。
よくある質問
Q. 介護パートは無資格でも応募できますか?
はい、多くの施設で無資格・未経験OKのパート求人を出しています。入職後に資格取得支援制度を利用して、働きながら資格を取ることも可能です。
Q. パートでも社会保険に入れますか?
週20時間以上勤務し、月額賃金が8.8万円以上などの条件を満たせば、社会保険に加入できます。詳しくは日本年金機構のページをご確認ください。
Q. パートから正社員になれますか?
正社員登用制度を設けている施設であれば可能です。面接の際に「正社員登用の実績があるか」を確認しておくと安心です。
Q. パートでも処遇改善手当はもらえますか?
処遇改善加算を取得している事業所であれば、パート職員にも支給されます。金額は施設によって異なりますが、年間数万円〜十数万円程度の支給実績があります。
まとめ
介護パートは、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働ける魅力的な働き方です。全国平均時給は約1,220円で、都市部や資格保有者はさらに高い水準が期待できます。
デイサービスや訪問介護など、パートと相性のよい職場を選べば、無理なく長く続けられるでしょう。資格取得や処遇改善加算のある施設を選ぶことで、時給アップも十分に狙えます。
まずは自分の希望する働き方を整理して、条件に合った求人を探してみてください。介護の仕事はやりがいがあり、社会貢献度の高い仕事です。パートという入り口から、新しいキャリアを始めてみてはいかがでしょうか。



