「介護の仕事はやりがいがあるけど、もう少し収入を増やしたい……」。そんな悩みを抱えている介護職の方は多いのではないでしょうか。
介護業界は他業界と比べて給与水準が低めと言われることが多く、副業やダブルワークで収入を補う介護職員が増えています。特に夜勤のない施設で働いている方や、パート・派遣で働いている方は、空いた時間を活用して副収入を得るチャンスがあります。
ただし、副業にはメリットだけでなく注意すべきポイントもあります。この記事では、介護職の経験やスキルを活かせるおすすめの副業10選から、ダブルワークのメリット・デメリット、始める前に確認すべき注意点まで詳しく解説します。

介護職が副業を始める前に確認すべきこと
副業のアイデアを見る前に、まず確認しておくべき重要なポイントがあります。
就業規則の確認
最も大切なのは、現在の勤務先の就業規則で副業が許可されているかどうかの確認です。副業を全面的に禁止している施設、届出制にしている施設、特に制限を設けていない施設など、対応はさまざまです。就業規則に違反して副業を行った場合、懲戒処分の対象になる可能性があるため、必ず事前に確認しましょう。
確定申告の必要性
副業による所得が年間20万円を超える場合は、確定申告が必要です。給与所得以外の所得(フリーランス・業務委託など)は、雑所得として申告します。確定申告を怠ると、追徴課税のペナルティが発生する可能性があるため注意してください。
社会保険の二重加入
2か所以上で社会保険の加入要件を満たす働き方をする場合、「健康保険・厚生年金保険 被保険者所属選択届」の届出が必要です。パート程度の短時間勤務であれば該当しないケースが多いですが、念のため確認しておきましょう。
介護職におすすめの副業10選
介護の経験やスキルを活かせるもの、介護以外で取り組めるものの両方から、おすすめの副業を10個ご紹介します。
【介護スキルを活かす副業】
1. 別の施設での介護パート
最もシンプルな副業は、本業とは別の介護施設でパートとして働くことです。本業がデイサービス(日勤)の方が、別施設で夜勤のパートを入れるケースが典型的です。介護の経験をそのまま活かせ、時給も一般的なアルバイトより高い傾向があります。
- 収入目安:時給1,200〜1,700円
- メリット:経験がそのまま活かせる、複数の施設タイプを経験できる
- 注意点:体力的な負担が大きい、本業との両立が課題
2. 訪問介護の登録ヘルパー
訪問介護の登録ヘルパーは、自分の空いている時間だけ働けるため、ダブルワークとの相性が抜群です。利用者の自宅を訪問して、身体介護や生活援助を行います。初任者研修以上の資格が必要ですが、シフトの自由度が高いのが魅力です。
- 収入目安:時給1,300〜2,000円(身体介護はさらに高い)
- メリット:シフトの自由度が高い、1件1〜2時間の短時間勤務
- 注意点:初任者研修以上の資格が必要、移動時間がかかる
3. 介護の単発・スポット派遣
派遣会社に登録し、人手が足りない施設にスポットで入る働き方です。好きな日だけ働けるため、予定の調整がしやすいのがメリットです。日給制で支払われることが多く、夜勤のスポットは特に高報酬です。
- 収入目安:日給10,000〜25,000円(夜勤はさらに高い)
- メリット:好きな日だけ働ける、さまざまな施設を経験できる
- 注意点:毎回新しい環境に適応する必要がある
4. 障がい者支援の仕事
介護のスキルを活かして、障がい者グループホームや就労支援事業所で働く選択肢もあります。介護とは異なる視点でのサポートが求められますが、やりがいを感じる方も多いです。
- 収入目安:時給1,100〜1,500円
- メリット:介護スキルの幅が広がる、夜勤求人もある
- 注意点:介護とは異なる知識・対応が必要な場面も

【介護以外の副業】
5. Webライティング
介護の知識を活かして、介護関連のWebメディアやブログに記事を寄稿する仕事です。在宅で自分のペースで取り組めるため、不規則なシフトの介護職との相性が良い副業です。
- 収入目安:1記事3,000〜10,000円
- メリット:在宅で完結、介護の知識がそのまま武器になる
- 注意点:最初は単価が低いことが多い、納期管理が必要
6. フードデリバリー
Uber Eatsや出前館などのフードデリバリーは、自分の好きな時間に好きなだけ働けるのが最大のメリットです。スマホアプリひとつで始められ、登録も簡単なため、副業初心者にも取り組みやすい仕事です。
- 収入目安:時給換算1,000〜2,000円(エリア・時間帯による)
- メリット:完全に自由なタイミングで働ける、運動にもなる
- 注意点:天候に左右される、自転車・バイクの維持費がかかる
7. コンビニ・飲食店のアルバイト
シフト制で働けるコンビニや飲食店のアルバイトは、求人が豊富で見つけやすいのが利点です。深夜帯は時給が割増になるため、夜勤がない日に深夜バイトを入れる方もいます。
- 収入目安:時給1,000〜1,300円(深夜は25%割増)
- メリット:求人が豊富、未経験でもすぐに始められる
- 注意点:体力的な負担、本業との両立の難しさ
8. ハンドメイド販売
アクセサリーや雑貨のハンドメイド作品をメルカリやminneなどのプラットフォームで販売する副業です。趣味を活かして収入を得られ、在宅で自分のペースで取り組めます。
- 収入目安:月数千円〜数万円
- メリット:趣味と実益を兼ねられる、在宅で完結
- 注意点:売れるまでに時間がかかることが多い
9. アンケートモニター・ポイ活
アンケートサイトに登録してアンケートに回答したり、ポイントサイトでポイントを貯めたりする方法です。大きな収入にはなりませんが、スキマ時間にスマホだけで取り組めるのが魅力です。
- 収入目安:月数百円〜数千円
- メリット:スキマ時間で取り組める、特別なスキル不要
- 注意点:収入は少額、個人情報の管理に注意
10. 家事代行サービス
掃除、洗濯、料理などの家事を依頼主の自宅で行う仕事です。介護の仕事で培った丁寧な作業や気配りのスキルが活かせます。時給が比較的高く、自分のスケジュールに合わせて働けます。
- 収入目安:時給1,200〜1,800円
- メリット:介護スキル(生活援助)が活かせる、シフトの自由度が高い
- 注意点:依頼主との相性、移動時間の考慮
介護職のダブルワークのメリット
収入が増える
最も明確なメリットです。月に3〜10万円の副収入があるだけで、生活にゆとりが生まれます。貯金や趣味、資格取得の費用に充てることもできます。
スキルの幅が広がる
介護系の副業であれば、異なる施設タイプでの経験を積むことでスキルアップにつながります。介護以外の副業でも、新しいスキルや人脈を得られるチャンスがあります。
気分転換になる
本業とまったく異なる環境で働くことで、気持ちのリフレッシュにつながることがあります。介護の人間関係に疲れているときに、別の環境で新鮮な気持ちで働けるのは副業ならではのメリットです。
将来の選択肢が広がる
副業を通じて「自分は何が得意で、何が好きなのか」を発見できることがあります。ライティングの副業からフリーライターに転身したり、家事代行で起業したりと、キャリアの幅を広げるきっかけになる可能性があります。
介護職のダブルワークのデメリット・注意点
体力的な負担が大きい
介護の仕事自体が体力を使う仕事です。そこに副業を加えると、休息の時間が減り、体の回復が追いつかなくなるリスクがあります。疲労が蓄積すると本業にも支障が出るため、週に最低1日は完全休日を確保することを強くおすすめします。
本業のパフォーマンスが低下するリスク
副業に時間とエネルギーを取られた結果、本業での集中力やサービスの質が低下する可能性があります。介護は利用者の命を預かる仕事であるため、疲労による判断力の低下は絶対に避けなければなりません。
プライベートの時間が減る
副業をする分だけ、家族との時間や自分の趣味の時間は減ります。「何のために副業をしているのか」を明確にし、必要以上に詰め込みすぎないようにしましょう。
確定申告の手間
副業所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になり、領収書の管理や書類の作成など、事務的な手間が発生します。会計ソフトを活用すると負担を軽減できます。

副業を長く続けるためのコツ
目標金額と期間を決める
「毎月3万円稼ぐ」「半年で資格取得の費用を貯める」など、具体的な目標を設定しましょう。ゴールが明確になると、モチベーションを維持しやすくなります。
体調管理を最優先にする
少しでも体調に異変を感じたら、副業の回数を減らすか一時的に休止する勇気を持ちましょう。自分の体を守ることが、長期的に見て最も効率の良い「投資」です。
在宅でできる副業も検討する
体力を使わない在宅副業(ライティング、データ入力、ハンドメイド販売など)を組み合わせることで、体への負担を抑えながら収入アップを実現できます。
まとめ
介護職の副業は、収入アップだけでなくスキルの幅を広げるチャンスでもあります。介護系の副業なら経験をそのまま活かせますし、介護以外の副業なら新しい可能性を見つけるきっかけにもなります。
副業を始める前には、就業規則の確認、確定申告の準備、体力管理の計画を必ず行いましょう。そして最も大切なのは、本業に支障をきたさない範囲で取り組むことです。
この記事で紹介した10の副業の中から、自分のライフスタイルに合ったものを選んで、無理のない範囲で収入アップを目指してみてください。
参考:介護職におすすめの副業8選!給与アップやダブルワークのポイントを解説(きらケア)
参考:介護職におすすめの副業10選|収入アップ&本業と両立できる仕事とは?(ささえるラボ)
参考:介護職の副業ってアリ?ダブルワークのメリットや注意点、おすすめの働き方を解説!(コメディカルドットコム)



